「筋肉の声を聴いて」
客席から見て右A左B
A「どうも~○○のAです~」
遅れて登場
B「よお! ジョニー」
A「なんだよ勝手にあだ名つけるなよ」
B「違うよ、君の左大胸筋の名前だよ」
B「ついでに言うと右はジェニファー」
B「あ、Bです~よろしくお願いします~」
A「待て待て待て待て」
B「なんだよ」
A「お前ひとの胸に名前つけてるわけ?」
B「そうだよ」
B「ところでこの間~」
A「次いかせねえよ?」
B「ある程度の事はスルーしろよ、大人だろ」
A「ある程度のことじゃないんだよ」
「なんで名前なんてつけてるんだよ」
B「あーそれはな、この間君と飲んでた時だよ」
「君の大胸筋から声が聞こえたんだ」
A「もう意味わからないぞ」
B「まあ、聞けって」
「で、こう言ってたんだ」
「せきおうtgじdjがdkgじゃd」
A「!?」
A「なになに!?なんて言ってんの!?」
B「あおいえdstjfヴぁdsじょ」
A「なんか前のと違くない!?」
「ていうか何語だよ」
B「筋語(すじご)」
A「すじご!?」
B「筋語」
A「すじこかよ、言いづら過ぎるわ」
「それでなんて意味なんだよ」
B「おっぱい」
A「バカかよ」
「俺の胸はバカかよ」
B「大胸筋」
A「どっちでもいいわ」
B「ちなみにこれは左大胸筋の方が言ってたこと」
A「じゃあ、右は?」
B「乳房」
A「バカだわ」
「おれの両胸バカだったよ」
「なにちょっと堅苦しく言ってんだよ」
B「で、俺たちは意気投合したわけよ」
A「今ので!?」
「どこに意気投合する要素あったよ」
B「それで名前がないって悩んでたから俺がつけてあげたんだよ」
「じゃあ、右がジェニファーで左がジョニーねって」
A「俺はお前が怖いよ」
「最初から思ってけどヤバい奴だよな、お前」
「じゃあなんだ、自分の胸にも名前つけてるのか」
B「もちろん」
A「なんて言うんだよ」
B「ジョセフとジェファーソン」
A「全部”ジ”始まりじゃん!」
「なに、なんか縛りでもしてんの?」
B「縛られたくはないかな、自由に生きていきたいんだ」
A「やっぱなんか怖いよ」
「今後の付き合い考えるよ」
「今さっき思いついた話じゃないの?」
「そうであってくれ」
B「違うよ」
A「じゃあ、左胸はなんて言うの」
B「ジョニファー」
A「混ざってんじゃねえか」
「やっぱ思い付きだったか」
「…よかったあーーーーー!」
おわり